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<Author: 岑參>
<Title: 與高適薛據慈恩寺浮圖>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 與高適薛據同登慈恩寺浮圖>
<BookPage: 403>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
塔勢如湧出，
孤高聳天宮。
登臨出世界，
磴道盤虛空。
突兀壓神州，
崢嶸如鬼工。
四角礙白日，
七層摩蒼穹。
下窺指高鳥，
俯聽聞驚風。
連山若波濤，
奔湊似朝東。
青槐夾馳道，
宮館何玲瓏。
秋色從西來，
蒼然滿關中。
五陵北原上，
萬古青濛濛。
淨理了可悟，
勝因夙所宗。
誓將挂冠去，
覺道資無窮。
<End Poem>
<Translation>
そびえ立つ塔のありさまは、大地からわき出たかのようで、ただ一つ高く、天空にとどかんばかりにそそり立っている。高塔に上って広く見下ろすと、人間世界を抜け出したようで、塔に上る石段の道が、大空をぐるりと回っているようだ。高くつき出て、この塔は中国全土を鎮圧し、高くけわしくて、人間わざならぬ鬼神の細工のようである。塔ののきの四方のすみは太陽をさえぎり隠すほどに大きく張って、七階のいただきは、大空をしのいで高い。塔の上から下方をうかがい見ては、高く飛ぶ鳥を足もとに指さし、下方に耳をすませば、はげしい風の音が聞こえる。

遠く連なる山々は、大海にうねる波のよう今ここに勢いよく走って、東方に向かって流れているかと思わせる。えんじゅの木は、都大路をはさんで、その間に見える宮殿の何と鮮やかに美しいことか。

今しも秋の気配は西方から迫って来て、その暗い背さがこの関中の地に満ちわたっている。漢の五帝を葬る五陵は、北方の原野のあたりにあって、万年の昔から変わらぬ緑の樹木がけぶるように盛んに茂っている。この帝王たちの墓を前にしては清浄寂減の仏理をはっきりと悟ることができるし、仏法のすぐれた因縁こそは、わたしが以前からあがめ尊んでいたことなのだ。

今ここに心に誓っって、官職を辞めして俗世を去り、仏教の真の悟りの道に入って、永久無限の仏果を得るたすけとしよう。
<End Translation>